西オーストラリア州アルバニーの北方約50キロにあるキャッスルロックの展望台が先頃リニューアルオープンした。
「グラナイト・スカイウォーク」と名付けられたこの展望台は、ポロングラップ国立公園内にある巨大な花こう岩の上にあった旧展望台に150万ドルをかけ改修したもの。
ビル・マーミオン西オーストラリア州環境相は、今回のリニューアルに関し「キャッスルロックから眺める素晴らしい全景はこの地方を訪れる方には必見のもの。高いところが苦手な方には低い位置にも展望台があり、それぞれが楽しめる」と語った。
ピクニックエリアにはテーブル、バーベキュー設備、トイレなどがあり、身障者にも利用しやすいものとなっている。
Photo : Department of Environment and Conservation
2009年８月に出版された「An Enduring Friendship: Western Australia and Japan - Past, Present and Future」の日本語版「西オーストラリア―日本交流史 永遠の友情に向かって」がこのほど刊行された。
同書は、100年以上にわたる西オーストラリア州と日本の交流の歴史が35編の論文やエッセイでつづられている。そのトピックは、ブルームの真珠産業へ の日本人の関わり、第二次世界大戦下の抑留から強固な経済・友好関係を持つ現在にまで及ぶ。教育、文化、芸術などの交流の様子も織り交ぜ、幅広い視点から 検証しながら交流の歴史を振り返り、その未来の礎となるべき内容となっている。
英語版の編纂は、2006年の日豪交流年の際、在パース日本国総領事だった有吉宏之氏のアイデアに端を発し、カーティン工科大学（現カーティ ン大学）のデイビッド・ブラック氏と西オーストラリア大学の曽根幸子氏がプロジェクトを統括。多くの人のサポートを得ながら４年にわたる歳月を経て上梓 に至った。
その後、日本語版の必要性を感じた有吉氏が、自らが教授を務める追手門学院大学に働きかけ、同大学オーストラリア研究所の出版事業として約２年間の翻訳、編集作業を経て今回の出版に至った。
西オーストラリア―日本交流史 永遠の友情に向かって
編著 デイビッド・ブラック
編著・監訳 曽根 幸子
監訳 有吉 宏之
協力 追手門学院大学オーストラリア研究所
発行 日本評論社
定価 3,150円（税込み）
ビーチを展示場にした無料の野外彫刻展「スカルプチャー・バイ・ザ・シー（Sculpture by the Sea）」が19日まで開催されている。今年で８回目を迎える同彫刻展は、海辺の自然を作品の一部に取り入れた彫刻が楽しめるユニークなイベントで、国内外からの応募作品の中から70点以上が展示される。
期間：３月１日（木）? 19日（月）
会場：コテスロー・ビーチ
（期間中はフリーマントル線のコテスロー駅からビーチまで、毎日午前10時30分から午後５時の間、15分置きに無料シャトルバスが運行）
www.sculpturebythesea.com
東日本を襲った大地震と津波から１年となる３月11日、フルート演奏家の桃千代さんらによるチャリティーコンサート「We will always remember you」が、西オーストラリア大学内ホールで行われる。
和装でジャンルにとらわれないフルートの演奏をパースで始め、現在はその拠点を日本へ移している桃千代さん。昨年、来豪中に震災発生のニュースが入りとっさに帰国予定を延期し、フルートの演奏による精力的なチャリティー活動を行った。
今回は、１周年のこの機会にパースを訪れ、その時に受けた優しい言葉と温かい支援への感謝と、震災で亡くなった方々への私たちの思いを伝えるため、このコンサートを開催するという。
コンサートには、パースの三線グループ「きじむなー」と西オーストラリアマンドリンオーケストラのメンバーも出演。コンサートの収益は被災地で救援活動を行っている日本いきいきライフ協力機構に寄付される。
日時：
2012年３月11日（日）午後２時開演（午後１時30分開場）
会場：
Callaway Auditorium : University of WA, Crawley
料金：
一般＄25、学生・コンセッション＄15、７歳未満＄10
チケット：
Work study office (Level 1, Clarence House 564-568 Hay Street, Perth)
または
Tel. 043-1188-123
business@workstudy.com.au
去る２月18日、パース近郊のチャンピオンレイクスで競泳のオープンウォーター全豪選手権男女10kmスイムが行われた。
日本人選手にとってこの大会は、６月にポルトガルで行われるロンドンオリンピック世界予選の日本代表男女２人の選考会を兼ねたもの。この競技では日本人として初のオリンピック出場を目指す男子４人、女子３人がオープン参加した。
結果は、日本人選手の男子トップが全体４位の平井康翔（柏洋スイマーズ柏スクール）で１時間56分56秒37、女子は貴田裕美（ALSOK群馬）が２時間３分20秒74で全体２位の好成績を収めた。
全体の１位には男子がカナダのリチャード・ウェインバーガー（１時間53分44秒75）、女子は豪クイーンズランドのメリッサ・ゴーマン（２時間２分45秒68）が入った
また25日に開かれた日本水泳連盟による選手選考委員会で、ロンドン五輪世界予選の代表に男子は平井康翔と同大会8位の小林勇斗（ミキハウス）、女子は貴田裕美が選ばれた。
