去る5月15日、パースで活動するコーラスグループの「クワイアさくら」と「ミルキーウェイ」が中心となり、東日本大地震・津波被災地への復興支援のためのチャリティーコンサート「Sing for Japan」を開催した。
自分たちでふるさと日本のために何かができたらというそれぞれのメンバーの思いが結ばれ、今回の合同コンサートが実施されることとなった。
会場となったアップルクロスの教会には大勢の賛同者が集い、ホールに入り切れないほどの聴衆を前にバーバーショップカルテット「グローバルアコード」や「ロッキングハム青年合唱団」、リリー・ウッズさんのソロなど、日豪による歌声を披露してくれた。コンサート最後には「ふるさと」を全員で合唱し、被災地に思いをはせ、その復興を願った。
なおこのコンサートは、西オーストラリア州豪日協会、兵庫県文化交流センター、虹の会、JA NEWSの協力で行われ、収益金および募金の全額が東日本大震災義援金として日本ユニセフ、日本赤十字社を通じ、被災地に送られた。
「いっしょにがんばろう日本」をテーマに東日本大震災被災地への支援キャンペーンを日本各地で行っている豪州食肉家畜生産者事業団のMLA。そのオーストラリアでのキックオフとなるチャリティーイベントが5月14日、シドニー市内の公園で行われた。
オーストラリアの食肉生産者が中心となり日本の被災者、特に肉牛生産者をチャリティーバーベキューで応援しようと企画された。秋晴れに恵まれたこの日、日豪の政府機関・企業・レストラン関係者、一般市民など大勢が集い、一日も早い被災地の復興を願った。
このイベントには、同じ肉牛業界との交流の一環として被災地からオーストラリアへ招待された同業者も加わった。
招待されたのは原発災害で苦しむ福島県飯舘村で畜産農家を営む佐野裕さんと同村産業振興課の山田信さん、そして岩手県陸前高田市でご主人と畜産業を営む小澤睦子さんの3人。
山田さんは「世界中から温かい支援をいただいて日本国民は大変心強く思っています。困った時は互いに助け合う心が大事。オーストラリアからも支援していただいて感謝している。今は目に見えない敵と戦っているが、何年先になるか分からないが必ず復興する」と力強く語った。
また母、姉、親戚など8人が亡くなるか行方不明となっている小澤さんは「今回の招待に最初は躊躇したが、被害を知らしめ、他の被災者の勇気づけにもなるのではと思い参加させていただいた。人々からの歓迎に感動し、本当に心配してくれていることを実際に感じることができた」という。
MLA駐日代表のメラニー・ブロックさんは「ビクトリアの山火事やクイーンズランドの洪水の際に日本から寄せられた励ましや支援に、オーストラリアはとても力づけられた。今度は自分たちが恩返しをする番」と引き続き日本への支援を行っていくことを表明している。
イベントによる収益は、復興支援活動および被災地の学生奨学金支援として全額寄付される。
西オーストラリア州政府は5月22日、2011/12年度予算発表にあたり、パース市内中心部を再開発するシティリンク・プロジェクトに今後4年間に5,680万ドルの追加予算を投じることを明らかにした。計画中のスワンリバー・ウォーターフロント再開発と併せ、今後の変貌が注目される。
州政府は再開発プロジェクトにより職住近接の機会をつくり出し、急増する人口にも対応する社会基盤をもたらすことを意図。核となるこれら2つのプロジェクトにはすでに6億640万ドルが確保されており、この追加予算で開発の加速が期待されるとしている。
シティリンク・プロジェクトはバスターミナルとフリーマントル線の線路を地下化し、分断されているシティとノースブリッジをつなげ、そこに質の高い商業、居住そして公共の施設を建設するもの。
ウォーターフロント・プロジェクトは、バラック、エスプラネード、ウィリアムの3ストリートに囲まれた公園を入り江に変え、それを取り囲むように商業や文化、公共施設を設けるもの。10月末に開催される英連邦首脳会議の終了後、本格的に着手され、2014年内の完成を予定している。
パースで活動するコーラスグループの「クワイアさくら」と「ミルキーウェイ」が中心となり、東日本大地震・津波による被害への復興支援のためのチャリティコンサートを5月15日に開催する。
自分たちでふるさと日本のために何かができたらというそれぞれのメンバーの思いが結ばれ、今回の合同コンサートが実施されることとなった。
当日は、バーバーショップカルテット「グローバルアコード」や「ロッキンガム児童合唱団」もその歌声を披露してくれる。
なお入場料の全額が東日本大震災被災者への義援金として使われ、会場での募金も受け付けるという。
【コンサート「Sing for Japan」概要】
出演
クワイアさくら
ミルキーウェイ
グローバルアコード(バーバーショップカルテット)
ロッキンガム児童合唱団
日時
2011年5月15日(日) 午後3時30分~5時 30分
会場
St. Stephens Uniting Church
2 Mackenzie Rd. Applecross
入場料: $10.00
チケットの購入は当日会場もしくは以下まで連絡。
協力
西オーストラリア州豪日協会
兵庫県文化交流センター
JA News
予約/問い合わせ先
0401 328 965 (Ryoko)
0424 267 316 (Waka)
東日本大震災と津波による被災者を支援するチャリティコンサート「Tsunami Relief @ Hale」が4月10日、パース市郊外のヘイルスクールで開催された。
西オーストラリア交響楽団(WASO)のチェロ奏者小松茂さん率いるアンサンブル・I Cellisti (イ・チェリスティ)とヘイルスクールの生徒有志が出演。
日本人には馴染みの曲やクラッシックの小品が中心のプログラムを250人近い聴衆が聴き入った。コンサートの入場料全額と寄付金の総額7,885ドルは義援金としてオーストラリア赤十字社を通じて日本赤十字へ送られた。
なお、このコンサートは共同通信社による支援アピール目的の写真提供やヘイルスクールのチケット販売および会場提供、スカーボロ日本人プレイグループなどからの多大な協力もあり実現した。