パース日本商工会議所主催による「寺澤芳男氏講演会」が去る10月8日、パース市内にて開催された。
講演では、寺澤氏が実業家および政治家として得た豊富な経験を基に、さまざまなエピソードを紹介しつつ、在豪邦人への提言、寺澤氏の考える日本のあるべき姿を約1時間にわたり熱く語った。
また、海外で生活する者への提案として「好奇心と想像力を持っていなければ本当の年寄りになってしまう。学問でもビジネスでも、常にそう心掛けるべきだ。ここにいるからこそ見える日本の姿を見極め、英語のメディアに触れ、オーストラリア人と交流して下さい」と勧めた。
さらに、西暦3000年には日本の人口が3分の1の4千万人に減少するという現状、それに伴う国としての存在感、日本語存続の危機に触れ「そういった意味で、海外で異なる価値観に身をもって触れてきた人たちが日本へ帰り、内側から変えていく大きな力になる」とも語った。
最後に、ゲーテの言葉「金を失うことは小さく失うことである。名誉を失うことは大きく失うことである。勇気を失うことはすべてを失うことである」を引用し、海外で生活する日本人にエールを送り、講演を終えた。
寺澤氏は、米国野村証券社長、同社会長、MIGA(多数国間投資保証機関)初代長官の後、羽田内閣では経済企画庁長官を務め、参議院外務委員長、東京スター銀行会長なども歴任。現在はパースに在住し、エッセイストとして執筆活動に励んでいる。
今回の講演会は、パース日本商工会議所会員のほか、日本人会、虹の会、日本クラブおよび寺澤氏の母校である早稲田大学の同窓組織であるパース稲門会などから約60人が参集した。
ホエール・ウォッチング・ツアー
9月から12月上旬にかけて、冬の間キンバリー近海の温かい海で過ごした鯨たちが南極を目指して南下する。この時期、パース沖ロットネスト島周辺ではそんな鯨の姿をあちこちで目にすることができる。
最も遭遇する可能性が高いのがザトウクジラ。通常は体長16、17メートルで体重30トンほどだが、大きなものは20メートル60トンにも成長する。全長の3分の1に達する大きな胸ビレと、上下の顎(あご)にあるフジツボに覆われたコブ状の隆起が特徴。
ロットネスト・エクスプレス社では現在、ホエール・リサーチ・センターの協力を得て、約2時間のウォッチング・ツアーを週7日催行している。
ザトウクジラが水中から頭を出すスパイホップや、尾びれで水面を打つテールスラップ、巨体を水面から跳ね上げる豪快なブリーチングを目撃するチャンスも夢ではない。
エンジンを止め、飛び移れるほどの近さにまでクジラに接近したり、歌うクジラとしても知られるザトウクジラの声を水中聴音機で聴くことも。さらにセミクジラ、シロナガスクジラ、マッコウクジラなどに遭遇できることもある。
ホエール・ウォッチング・ツアーで鯨と遭遇。見た者にしか分からない体験で、あなたの人生観も変わるかもしれない。
このツアーに関する問い合わせ、ご予約は日本語でJA NEWSまで。
Tel: (08) 9481 0821 / info@janews.com.au
スカフィディ市長も歓迎
鹿児島IBS外語学院 パース海外研修に25年
パース市と姉妹都市提携を結ぶ鹿児島市にある南アカデミー・IBS外語学院の学生17人が、3週間にわたる海外研修のため9月12日にパース入りした。
一行は16日にパース市リサ・スカフィディ市長を表敬訪問し、その後は市長主催の歓迎ティーパーティーに招かれた。
会場では佐藤虎男在パース日本国総領事夫妻ら来賓を前に、学生たちが流暢(りゅうちょう)な英語で日本の環境問題や文化を紹介するプレゼンテーションを行い、実力のほどを披露した。
IBS学院は、パース研修を毎年実施して25年になるという。同行した南徹(みなみ・とおる)学院長は「日本人は海外へ行っても英語が話せないとよくいわれるが、それは話せないのではなく話さないということ。当学院では、自分たちが持っている日本文化を英語で発信してもらい、個々の隠れた能力を引き出す工夫をしている」と学院の方針を語った。
一行は語学研修のほかに、セントラルTAFE日本語学科の学生たちとの交流、ピナクルズツアー、ロットネス島での合宿など3週間の滞在の後、さらに磨きがかかった英語力を携えパースを後にする。

きずなを深め、日本文化を伝える 移転記念
パース日本人学校 文化祭開催
スカーボロからシティビーチへ移転間もないパース日本人学校の文化祭が、来る11月7日(土)に行われる。
パースの日本人社会が心待ちにし、いまやパース最大の日本人参加イベントとなっているこの文化祭。今年のテーマは「歴史にのこそう新天地での文化祭 — 深めよう仲間との絆・伝えよう日本文化」に決定した。
当日は、児童・生徒が演劇、学習発表や和太鼓演奏「三宅島太鼓」、民舞「よさこいソーラン」、図工作品展示など、日ごろの学習成果をさまざまな形で披露してくれる。
また、「クアイアさくら」による合唱の披露、補習授業校による出し物、お菓子まきなどが文化祭を盛り上げ、縁日タイムには日本文化の体験コーナーをはじめ、個人や店舗、団体の提供による屋台、バザーなどでお祭り気分も楽しめる。
日本人会と日本クラブの協力による餅つきではつきたてのお餅がふるまわれ、豪日協会提供による移動ミニ動物園ではコアラ、ウォンバット、クロコダイルなどオーストラリアならではの動物に触れることができる。
オーストラリア人へは日本文化の紹介、在住日本人にとっては懐かしい文化、味を楽しみ、日本人同士の交流も図ることができる素晴らしい機会でもある。
そして何よりも、日本人学校の36人の児童と生徒がこの日のために準備、練習に真剣に取り組み、先生たちと一丸となってつくり上げる文化祭をその目に焼き付けてほしい。
【開催概要】
名称:パース日本人学校 文化祭(BUNKA-SAI)
テーマ:歴史にのこそう新天地での文化祭 — 深めよう仲間との絆・伝えよう日本文化
日時:2009年11月7日(土)午前9時?午後2時ごろ
会場:20 Kalinda Drive, City Beach
<シティからバスでの行き方>パース駅前ウェリントン・ストリートのバス停(Wellington St after William St, Stop No: 12925)から85番のバス(East Perth - City Beach)に乗り、日本人学校前(Kalinda Dr after Marimba Cr, Stop No: 19392)で下車。
主な内容:
9:00 ? 10:30 舞台発表(ドラマホール)
11:00 ? オープニング(前庭)
11:15 ? 13:30 縁日タイム/文化体験コーナー(前庭)
11:15 ? 餅つき(食堂横)
12:00 ? 13:00 移動動物園(アッセンブリーホール横)
12:30 ? お菓子まき(前庭)
13:30 ? エンディング(前庭)
9:00 ? 14:00 作品展示
日本人学校では現在、日本文化体験コーナー、会場準備、片付けなどのボランティアを募集している。応募は高瀬先生まで。
問い合わせ
Tel:(08)9285 1758 Fax:(08)9285 1718
Email: info@japaneseschool.wa.edu.au
ジュンダラップの芸術祭
女声合唱団「ミルキーウェイ」が優勝

8月13日から9月6日まで開催されたジュンダラップ市主催の芸術祭「Eisteddfod(エステッドフッド)」で、パース在住日本人の女声合唱団「Milky Way(ミルキーウェイ)」(指揮:清水良子、伴奏:若松多美)がトップスコアを得て、部門優勝を飾った。
Eisteddfodは、西豪州内各地から集まったさまざまな年齢のパフォーマーたちが歌唱、楽器演奏、演劇、ダンス、スピーチなどを披露し、その実力が審査される毎年恒例の芸術祭。
今回3回目の出場となったMilky Wayは、合唱(6?20人)のオープン部門にエントリー。1曲目はモーツァルトの「トルコ行進曲」をスキャットのアレンジで。2曲目はゴスペルの「アメイジング・グレイス」。これにはパース日本人学校の山下繁樹校長のテノールソロを加え、総勢20人で2曲を堂々と演奏した。
「すてきなピンクと黒の衣装、2曲のコントラストと面白いアレンジメント、正確な音程、そして喜びにあふれた演奏で自らも聴衆も楽しませた」などの講評を得、「1位、ミルキーウェイ!」と発表された瞬間、メンバーは、涙と歓声で優勝の喜びを分かち合った。
代表の清水さんは「コンペでは演奏そのものだけでなく、同時に身体の動きや顔の表情も審査の対象です。また英語の歌は、発音の面で我々日本人には難しいですね。しかし今回は、普段の地道な練習の成果を確認する意味でも素晴らしい経験でした」と話す。また「歌は心のマッサージ。まず自分のために歌ってほしい。でもその合唱の楽しみを得られるのはファミリーの協力あってのものです。一番に家族に感謝を」と語った。
Milky Wayは今年で結成5年目を迎える。毎週金曜日に2時間、リーダビルの教会を借りて練習を行っている。ほとんどのメンバーは合唱経験がないが、入団後ボイストレーニングを受けながら、確実に歌える声を引き出してきている。基本が身に付けば、いろんなジャンルの歌が楽しめるようになり、やがて自分の声と周りの声とが完全に調和したとき、心が震える感動を味わえるという。
メンバー募集も随時しており、興味のある方は以下まで問い合わせを。
Milky Way
代表・清水良子(しみず・りょうこ)さん
TEL: 0401-328-965




