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ニュース : nostalgia  パース国際芸術祭2009にて
投稿日時: 2009-02-03 (1518 ヒット)

 2月13日から開催されるパース国際芸術祭で、大阪を拠点に活動する劇団、維新派による『nostalgia(ノスタルジア)』が上演される。
維新派は1970年に大阪で結成されて以来、“演劇”という枠にとらわれない活動を行ってきた日本の前衛舞台を代表する劇団で、主宰・松本雄吉氏が全作品 の作・演出を手がけている。関西弁のイントネーションを生かし、変拍子のリズムにのって紡がれる台詞(せりふ)は「大阪弁オペラ」、あるいはインドネシ ア、バリ島の伝統舞踏劇・ケチャに似ていることから「大阪弁ケチャ」「シティケチャ」とも呼ばれる。また大阪弁のみならず、紀州弁、琉球語など日本の各地 の方言から、ロシア語、中国語、スペイン語なども取り込んだ「維新派弁」ともいうべき混成言語を作り上げ、独特の台詞回しで演じる「ヂャンヂャン☆オペ ラ」(大阪、天王寺ジャンジャン横丁に由来)という舞台表現を追求し続けている。
また映画セットのようなリアルなものから、抽象的な空間までを 作り出す舞台美術の素晴らしさに加え、劇場を劇団員自らの手で建設し、公演後は釘(くぎ)一本残さず立ち去るというスタイルも特徴的だ。「しゃべらない台 詞、歌わない音楽、踊らない踊り」とも評される同劇団の舞台は、言葉・身体・音楽・美術などあらゆる要素を統合的に取り入れることで、高い独自性と芸術性 を余すところなく体現するものである。
今回上演される『nostalgia』は日本語、ポルトガル語、スペイン語、インカのケチュア語を駆使し た維新派独特の音楽劇。科学技術発達と戦争の時代であった激動の20世紀を<南米編>、<東欧編>、<アジア編>のトリロジーとして構想した「<彼>と旅 をする20世紀三部作」の幕開けとなる第一部で、日本からブラジルへ移民したノイチの半生を通じて、歴史に翻弄(ほんろう)されながら20世紀初頭を生き た人々の運命を描く。演劇では珍しいロード・ムービーのような手法で描かれ、日本からブラジル、そしてアルゼンチン、チリ、ペルーへと場面がめまぐるしく 転換されるダイナミックな舞台で、芸術性に優れているだけでなく、娯楽性にも富んだ作品に仕上がっている。
今年1月には、昨年10月に滋賀県の “びわ湖水上舞台”で上演した『呼吸機械』(同三部作の第二部)が評価され、松本氏が朝日舞台芸術賞のアーティスト賞を受賞。近年は国内のみでなく海外で の公演も行い、国内外で注目されている維新派を“体感”できるこの機会をお見逃しなく。

『nostalgia』パース公演

会場: パース・コンベンション・エキシビジョン・センター パビリオン6
日時: 2009年2月13日(金)?21日(土)午後7時30分(21日は午後2時&7時30分)
※15日(日)の公演後は松本雄吉氏によるアーチスト・トークを予定
※16日(月)休演

料金: $35 ? $70

問い合わせ/予約: フェスティバル事務局 Tel (08) 6488 5555  
またはBOCS Tel (08) 9484 1133
www.perthfestival.com.au/theatre/nostalgia



















写真提供:維新派

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