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ニュース : スケルトン選手・ティミングス兄弟 氷のないパースからオリンピックへ
投稿日時: 2012-08-20 (1804 ヒット)

冬季オリンピックの中でも最もスリリングな氷上種目、スケルトン。そのオーストラリア代表を目指し、最も近い専用競技場でも約1万5千キロ離れたカナダのウィスラーというここパースで日夜トレーニングに励むニックとディーンのティミングス兄弟がいる。
  スケルトンとは氷のコースを鉄製のそりで滑り降り、そのタイムを競う競技のこと。そりのシンプルな構造からその名がついたこの競技はボブスレーと同じように、そりを全速力で押しながらスタートし、頭を前に腹這いで飛び乗った後は重心移動で操作しながら約1.5キロのコースを一気に滑る。
  日本人を母親に持つ双子のニックとディーンはパース生まれのパース育ち。小学生時代は日本人学校に通い、その後はニューマンカレッジへと進み、ニックはエディスコーワン大学でスポーツマネジメント&サイエンスを学び、ディーンはカーティン大学を昨年卒業したばかり。
  きっかけは、二人がニューマンカレッジ在学中の先生の一人ダンカン・ピュー氏が2010年に開催されたバンクーバー冬季オリンピックのボブスレー競技に出場し、それに触発されたという。
  スケルトンは、足を前にして乗るボブスレーやリュージュとは逆に、顔は氷面すれすれの位置で、ヘルメットはあれど何のプロテクションもない姿で滑り、最大重力加速度は5G、時速140キロのスピードにも達するというから、始めるにはかなり勇気の要るスポーツといえよう。
  そんな競技のオーストラリア代表候補選手の選考会に臨んだ二人は、そのサッカーや陸上競技で培った基礎体力が認められ、オーストラリアボブスレー&スケルトン協会の加盟選手になることができた。
  今年3月にはレイクプラシッドで開催されたアメリカズカップに参加し、氷の上を滑るのは初めてながら半日のトレーニングで実際のコースを滑り、その2週間後にはオーストラリア代表としてレース本番を迎えたという。
  現在は10月に始まるアメリカズカップにオーストラリア代表チームのメンバーとして兄弟で参加し、上位10位をキープすることを当面の目標としている。
  さらにスケルトンの世界選手権シリーズへの参加、そして2014年のロシア・ソチ、2018年の韓国・平昌(ピョンチャン)で開催される冬季オリンピックへの出場を目指している。
  現在スケルトンの女子選手は、トップアスリートの発掘や育成を行う政府機関「オーストラリア国立スポーツ研究所」の支援により、海外や国内の遠征時のサポートも受けているが、男子選手は自費による競技活動を強いられている。
  そんな中、家族からの金銭面の援助は一切断り、アルバイトで遠征費用をため、オリンピックを目指すティミングス兄弟。そんな若き二人にエールを送りたい。









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